韓国プライドマンスの熱気を街に感じる6月。ソウル・クィア・パレード(以下、SQP)の開催日である13日の夜には梨泰院(イテウォン)エリアで後夜祭としてパーティーが複数開かれ、ダンスフロアではこの日を祝うようなDJやドラァグパフォーマンスなどが行われました。
中でも、梨泰院の芸能事務所である「THE BLACK LABEL(ザ・ブラックレーベル)」のオフィスで開かれた「Seoul Pride After Party 2026(以下、SPAP)」は国内外からアーティスト、DJが召集され、朝方まで大いに盛り上がりました。
一夜限りのコラボレーション。
今回のSPAPは、ソウルのクィア・アンダーグラウンドシーンを牽引する3つのパーティーが共同で開催。
ソウル出身のエレクトロニックミュージシャン・NET Galaが設立したクィア・コレクティブ「Gwangheungchang(광흥창)」、アンダーグラウンドなクィア・パーティーとして知られる「Fiction Seoul」、そして同様にクィアシーンを代表し、MOHOHOMOがオーガナイザーとして関わり、エッジの効いたダンスミュージック「Galactique Seoul」がこの日のためにタッグを組みました。

また、今回はメディアパートナーとして日ごろからローカルシーンのフックアップを行う「Mixmag KR(韓国版Mixmag)」と「VISLA magazine」を迎え、「3つのクルー。ひとつのダンスフロア(세 개의 크루. 하나의 댄스플로어)」というコンセプトのもと、一夜限りのアフターパーティーが実現しました。
パーティー当日の梨泰院の様子は?
梨泰院エリアの真ん中には道路が走り、主に漢江側にクィアスポット、ゲイバーなどが集まっている。「Seoul Pride After Party 2026」以外にも、エレクトロニックミュージックが流れるクラブバーの「KOCKIRI(코끼리)」やクルージングバー「Eagle Seoul」などでもアフターパーティーなどが行われ多くのクィアが入場し、時にははしごでパーティーを楽しむ姿も。
パレードから時間が経ち、十分に身体も休められた夜の10時を過ぎたころからSPAPは始まりを告げます。
DJでは高速のクラブミュージック、ハウスやテクノ、時に韓国で幼少期に聴くような子ども向けの楽曲、そしてK-POPなどが来場したクィアコミュニティを沸かせました。特筆すべきはパーティーの自由度にあります。
DJとダンスフロアは段差がありますが、DJが盛り上がるとDJの段上に上がって乱舞するパーティー参加者も。また、ダンスフロアにサークルができ、サークル中央で参加者のダンスバトルが始まったり、ここで出会った人同士が一緒に踊ったりというシーンも時折見られ、音楽を通したシナジーが生まれていました。
また、GOGO BOYやGOGO GIRLの圧巻のパフォーマンスには皆が感嘆と歓声があがったほか、ドラァグパフォーマンスはクィアシンボルとしても知られるレディーガガの楽曲と共に行われ、会場の熱気は最高潮に。

イベント全体を通して、SQPとはまったく違うよりエネルギッシュなエンパワーメントが梨泰院のプライドパーティーに参加することで感じられました。
インタビュー:梨泰院の夜、クィアパーティーについて聞いてみた。
― プライドパレードやアフターパーティーなど、1日はどうでしたか?
nayoさん:
私は日中にアルバイトがあって、SQPには参加できませんでした。でも、少しでもクィアのイベントに参加したくて、アルバイトが終わった後にクィアアフターパーティーに参加しました。 友だちにもクィアが多くて、今日こうして偶然街で彼らに会ってお互いを祝えたのは本当に良かったです。 クィアアフターパーティーでなければ、一度に彼らに偶然出会うことはなかなかないので。
クィアパレードは本当にパレードを楽しんでいて、幸せそうな人が多いです。 また、近くのカフェで応援している人たちも可愛いです。 知らない人たちですが、クィアパレードの瞬間だけは彼らと近づいている気分になります。 また、この日だけは愛の前で堂々できるような気もします。 声をあげて、踊って、歩きながら恋人とキスをする……私個人的には、クィアパレードはこの世で最も気持ちの良いパレードです!
反対勢力のデモも見ることができますが、彼らがクィアパレードの大きな妨げになるとは思いませんでした。 むしろ私にとってはクィアパレードのサイドイベントのような感覚で、 ときに彼らは奇抜な方法で反対デモを行いますが、かえって笑ってしまうようなパフォーマンスもあるので笑いが起こることもあります。(笑)

アフターパーティーは、ますます多様な場所で同時多発的に開催されるようになりました。 そして、どの会場にも人が多いことが、この韓国にもクィアがこれだけいることの示唆になっていると思います。 個人的には、アフターパーティーが1日ではなく、数日間開催されるといいなと思っています!少なくとも1週間はクィアパレードを記念して、ずっと開催され続けるといいかなって思います。
そのためには、プライド・マンスに対する韓国社会の認識が高まる必要があると思います。 6月の1ヶ月間はさまざまなクィアの旗が掲げられ、イベントでいっぱいになるといいですね。今年も楽しいクィアパレードの日でした!
楽しみ方は人それぞれ。プライドマンスの遊び方
梨泰院はパーティーやバーなどが立ち並びさながら祝杯とも言えるような雰囲気。ですが、「KOCKIRI(코끼리)」のように梨泰院の街を眺めながらテラスでゆっくり話せるようなバーもあれば、弘大のレズビアンバー、鐘路のクィア、ゲイバーなど楽しみ方によって行く街も変わってくるはず。
プライドマンスに韓国を訪れた際はぜひ、はじめてのお店を楽しんだり、出会ったクィアフレンドにお店を教えてもらったりして自由な方法で楽しんでみては。
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