順天堂大学、青山学院大学、帝京大学と東京都は共同で、LGBTQ+当事者が安心して医療を受けられる環境づくりを目的とした動画教材を制作しました。
本教材は、医療従事者に限らず、教育機関や企業、一般の方も視聴できる内容となっています。
概要
本教材は、LGBTQ+当事者へのインタビューをもとに、医療機関を受診する際に直面しやすい課題や不安を「疑似体験」できる構成となっています。主な内容は以下の3本で構成されています。
- 性的指向・性自認の基礎知識
- 同性パートナーがいる人の受診・入院のケース
- 性別違和を有する人の健康診断・受診のケース
それぞれの動画では、
- 配慮のある医療機関
- 配慮が不足している医療機関
の対応の違いが描かれており、現場で起こりうる具体的な課題を理解できる内容になっています。
背景には、LGBTQ+当事者が医療機関で困難を経験するケースが少なくない現状があります。受診時の対応が原因で体調悪化や受診控えにつながることもあり、命や健康に影響を与える問題として指摘されています。
一方で、医療従事者側も「どう対応すればよいか分からない」という不安を抱えていることから、双方のギャップを埋めることを目的として本教材が開発されました。
医療は誰にとっても不可欠なインフラであり、「安心して受診できること」は基本的な権利の一つです。しかし現実には、性的指向や性自認に関する理解不足から、意図せず当事者を傷つけてしまうケースも存在しています。今回の取り組みは、そうした問題を“知識”だけでなく“体験的に理解できる形”で可視化した点に大きな意義があります。
また、本教材が医療関係者に限らず広く公開されていることは、
- 教育現場での活用
- 企業のダイバーシティ研修
- 一般の理解促進
といった幅広い場面での活用が期待されます。
医療の現場に限らず、「無意識の前提」を見直すきっかけとして、多くの人に視聴が広がることが望まれます。関心のある方は、ぜひ一度内容を確認してみてはいかがでしょうか。

